日本にもスタートアップ精神ができてきた(NYTの記事)

By | 2013年12月26日

ニューヨークタイムズWeb版に日本のスターアップ事情に関する記事「Start-Up Spirit Emerges in Japan」が掲載されたので、それについて部分的に訳しながらコメントします。以下「部分訳」と書いてある部分は、いくつかの文をピックアップして訳したという意味もあれば、大体の要旨を書いたという意味もあります。著作権の問題で、全訳することはできません。

これを書こうと思った動機は、榊原さんのところには色々とお世話になっているというのと、日本人って自分の国の文化や経済が海外からどう見られてるかって話が好きな人多いと思ったので。

(部分訳)
典型的な成功はグレーのスーツを着た「サラリーマン」であった日本において、20代そこそこの起業家は似つかわしく見えないかもしれない。しかし日本経済の復活を信じる人にとって、サムライスタートアップアイランドは大きな意味を持つかもしれない。

起業家精神の復活はまだ未知数ではあるが、アナリストによるとここ2,3年でインターネットやテクノロジー関連のスタートアップは増加しており、サムライスタートアップアイランドのようなインキュベータやアクセラレータと呼ばれる新しいベンチャーファンドのような新たなエコシステムを構築している。

「これは日本の若返りの始まりだ」とユーグレナの創業者のイズモは言う。「若い人たちを自由にさせなければ、日本は弱くなり、またフクシマのようなことが起きれば生き残れないだろう。起業は日本にとって最後のチャンスだ」と。

起業家精神の低下が日本のデフレの原因だとされてきた。ソニーやトヨタやホンダを生んだ国なのに後が続かなかった。

日本は伝統的に製造業のようなブルーカラーの業種においては、起業がうまくいってきた。一方、ソフトウェアなどの知識ベースの業種においては起業の成功例はあまりない。

大体私の認識と合ってます。私は、サラリーマン中心の世の中なのはそれはそれでいいと思っていますが、サラリーマン以外は負け組みたいな風潮には違和感を感じてます。

サラリーマン(salaryman)ってもともと和製英語なんですが、今ではこういう英語としても使われているようで、不思議な力学にしたがって動く日本人ビジネスマンを揶揄する意味も込められているようです。

(部分訳)
サムライスタートアップアイランドの創始者サカキバラは言う、起業家は勇敢さや無心さについて、日本のサムライに学ぶべきだ。彼はまた、ホリエのような派手な消費や公の場での傲慢さを避けるべきだと言う。そうすることが、日本の平等主義の社会には受け入れやすくなる。

ホリエは今でも新しい起業家の間では崇拝されていて、サムライスタートアップアイランドで激励の演説をしている。

榊原さんの方針がよく伝わります。堀江さん(元ライブドア)の以前のやり方を批判しつつ、一方彼の協力も得ているようです。

(部分訳)
すべてがリスキーな世の中においては、自分が自分のボスになって、自分の運命に責任を持ったほうがいい、とグノーシーのフクシマは言う。

大学で修士号を取ろうとしている時にフクシマは、ソーシャルメディアを分析しユーザに興味がありそうなニュースストーリを提示するアプリを売るためにグノーシーを起業した。起業の際に彼は名のあるファームからの仕事のオファーを断っている。

この福島さんの言葉と行動がすべてを表しているような気がします。大企業に入ったからといってリスクが無いわけだはないのだから、だったら自分で自分の将来をコントロールできる道を選ぼうということかと思います。もちろん、大企業に行ったからといって、全く自分の将来をコントロールできないわけではないのですが。

(部分訳)
大企業のいい仕事がすぐに見つかるようなエリート大学の卒業生に良い兆候が見られる。イズモもフクシマも東京大学の出身である。

僅かな例を挙げても本当に良い兆候があるのかどうかはわからないですが、東大に限らず優秀な学生さんには頑張ってほしいものです。


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